テクソルグリーン工法
Texitile Soil Green Technique

SF緑化工法

SF緑化工法とは

SF緑化工法とは、単なる土ではなく、自然の「表土」を再生し、強い根と健全な生態系のために、植えずに種から育てる事を基本理念とした工法です。

特徴

  • 自然の表土と同じ高次団粒構造の基盤を造成して使用。
  • 防災、景観、予算などの目的や条件を満たし、現地の自然と融合できる緑化計画を組める。
  • 客土材を吹付けるため、急斜面やダム灌水面でも安全に施工可能。

TG緑化工法

SF緑化システムの基盤に植物性の連続繊維を混入して、補強。特に崩れやすい急斜面に適しています。

高次団粒構造

高次団粒土

土には大きく分けて単粒、団粒の2種類の構造があります。

単粒土

  • 代表は粘土と砂
  • 粘土は間隙が小さく水はけが悪い
  • 砂は間隙が大きくすぐ乾燥する
  • 植物の生育に適さない

低次団粒土

  • 粘土やシルトと有機物がイオン結合で融合したもの

高次団粒土

  • 低次団粒土が、長い鎖状の有機物で結び付けられたもの
  • 大小の間隙をあわせ持つ
  • 小さな間隙で水分・養分を保持し、大きな間隙で水はけを良くし通気性を確保
  • 土壌が崩れにくい
  • 植物、土壌微生物の生育に適している

SF緑化システムは吹付け機「ソイルシーダー」を使用し、有機物と粘土を含んだ泥状の緑化基材を、ノズルから噴射される時に団粒材(長い鎖状の有機高分子)を混入し空気撹拌されることで、瞬時に高次団粒土を作ります。
こうして作られた基盤は自然の団粒構造と同じ機能をもつ構造が形成されています。

環境適応

あらゆる環境に応じた緑化

SF緑化システムの導入する植物は、表土を肥やすハギ類やカバノキ類などの肥料木(先駆樹)を基本に郷土種や常緑樹を混入するのが基本的です。
もちろん条件や環境に応じて適切に種子配合を設計します。
例えば景観を重視したカエデやサクラなどの導入、自然復元の困難な積雪寒冷地の緑化などです。
また、周辺植物の進入を目的とした無播種施工も可能です。

積雪寒冷地の緑化

導入植物:シラカンバ、ヤマハンノキ、ヤシャブシ、ヤマハギ、メドハギ、ウィーピングラブグラス、ススキ

  • 施工後5年全景
    シラカンバを主体とした樹林

  • 施工後5年近景
    進入種のナナカマド

国立公園内の緑化

導入植物:ヤシャブシ、ヤマハンノキ、ダケカンパ、ヤマモミジ、ナナカマド、ヤマハギ、メドハギ、ススキ

  • 施工後4年全景

  • ヤマモミジ、
    ナナカマドの生育状況

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